ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘルムホルツの共鳴器」の意味・わかりやすい解説 ヘルムホルツの共鳴器ヘルムホルツのきょうめいきHelmholtz resonator 共鳴を利用して音響スペクトルをはかる装置。 H.ヘルムホルツは,これを用いて音声や楽器の音の分析を行なった。ビール瓶などに水を入れるとき,水面が上がるにつれて,急に音が大きくなるところがある。これは瓶の中の空気が特別の固有振動に共鳴するためである。ヘルムホルツの共鳴器も原理は同じで,2つの穴があいたガラスまたは金属製の球を用いる。小さい穴は耳にあて,大きい穴は音源に向ける。球の直径は3~25cmのいろいろな寸法のものを用意する。1つの共鳴器は1つの周波数の音に共鳴する。したがって,多数の共鳴器を使うことによって,音響スペクトルが測定できる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by