20世紀西洋人名事典 「ヘンリージェームズ」の解説
ヘンリー ジェームズ
Henry James
1843.4.15 - 1916.2.28
米国の小説家,批評家。
ニューヨーク生まれ。
祖父がアイルランドから移民しニューヨーク州で屈指の資産を築いた。幼少の頃から一家でヨーロッパ滞在を繰返し、父の方針で正規の教育は受けなかった。18歳の時近所の火事の消化作業中に傷を受け南北戦争に参加できず、生涯独身を通した。1876年以降は英国に定住し、「国際物語」を発表した。「アメリカ人」(1877年)、「デイジー・ミラー」(1879年)、「ある婦人の肖像」(1881年)で作家としての地位を確立した。円熟期の作品に「鳩の翼」(1902年)、「使者たち」(’03年)、「黄金の盃」(’04年)がある。兄に心理学者のウィリアムがいる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報