ヘンレ係蹄(読み)ヘンレけいてい(英語表記)Henle's loop

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘンレ係蹄」の意味・わかりやすい解説

ヘンレ係蹄
ヘンレけいてい
Henle's loop

尿細管の一部。尿細管は皮質ボーマン嚢から出て,近位尿細管を経て髄質に入り,腎乳頭に向い直線的に下行したのち,反転上行して皮質に戻り遠位尿細管となるが,この反転部の前後ヘンレ係蹄という。下行脚は直径 10~15μmで主として水の吸収が行われ,上行脚は直径 25μmでナトリウムイオンの再吸収が行われる。

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