法則の辞典 「ベイカー‐ネイサン効果」の解説 ベイカー‐ネイサン効果【Baker-Nathan effect】 「超共役効果」ともいう.1935年にベイカー(J. W. Baker)とネイサン(W. S. Nathan)がアルキル置換のハロゲン化ベンジルとピペリジンの求核置換反応の反応速度の違いから,アルキル基,特にメチル基のC-H結合は電子をわずかながら共役系へ放出し,自らはH+ となる傾向を指摘した.これが以後,ベーカー‐ネイサン効果と呼ばれるようになった.「ベーカー‐ナタン効果」と記してあるテキスト類もある. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報