精選版 日本国語大辞典 「べいか」の意味・読み・例文・類語 べいか 〘 名詞 〙 =べかいぬ(━犬)[初出の実例]「東よりござるべいかのいぬの年〈由延〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「べいか」の意味・わかりやすい解説 ベイカべいか[学] Loligo beka 軟体動物門頭足綱ジンドウイカ科のイカ。小形種で、瀬戸内海から九州西岸、朝鮮半島南部、中国沿岸に分布する。外套(がいとう)長は70ミリに達し、ひれは後位で菱(ひし)形。腕は外套長の半分ぐらいで、吸盤は二列に並び、大吸盤の角質環には4~6ぐらいの広い半月形の歯がある。雄の左腹腕は先端の吸盤がなく、交接腕化している。触腕の吸盤は四列に並んでいて、大吸盤の角質環には、鋭い歯が20本ほど間隔をあけてある。瀬戸内海の児島(こじま)湾では4~5月ごろ集魚灯で集めて本種をとる。ベイカはこの地方の呼び名であったものである。[奥谷喬司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例