20世紀西洋人名事典 「ペテル2世」の解説
ペテル2世
Peter Ⅱ
1923 - 1970
ユーゴスラビア国籍。
元・ユーゴスラビア国王。
1941年3月27日シモビッチのクーデターにより王位に就く。それ以前は摂政大公パウルを通じて統治していたが、このクーデターでペテルは政府と共にロンドンで過ごす。その後、ユーゴスラビアのチェトニクという非共産ゲリラ勢力を支持したが、連合国はチェトニクがドイツ軍に協力していることを知るとチトーのパルチザンを支持し、ペテルの力は徐々に衰退する。’44年11月1日チトーとの協定に署名し、摂政評議会を通しての代表権を得たが、’45年11月29日チトーによる共和国宣言で、ペテルはその後帰国しなかった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報