ほおずき市(読み)ほおずきいち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ほおずき市」の意味・わかりやすい解説

ほおずき市
ほおずきいち

7月10日は東京・浅草観音(あさくさかんのん)(浅草寺(せんそうじ))の結縁(けちえん)日で四万六千日という。この日に参詣(さんけい)すると4万6000日参詣したのと同じ功徳(くどく)があるといって信者が参集する。前日の9日から2日間、境内に青ほおずきを売る店が立ち並び、これをほおずき市という。土産(みやげ)に買って帰り、煎(せん)じて飲むと子供の虫封じになり、また女性の癪(しゃく)によく効くという俗信がある。京都の清水寺(きよみずでら)や大阪の天王寺では千日参りという。浅草でも元禄(げんろく)(1688~1704)ごろまでは千日参りといった。

田原 久]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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