ホソバノシバナ(読み)ほそばのしばな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホソバノシバナ」の意味・わかりやすい解説

ホソバノシバナ
ほそばのしばな / 細葉塩場菜
[学] Triglochin palustris L.
Triglochin palustre L.

シバナ科(APG分類:シバナ科)の多年草。ミサキソウ(三尖草)ともいう。茎は高さ6~30センチメートル、葉は糸状で、茎と同長。7~8月、総状花穂に、3個の心皮からなる基部がとがった袋果(たいか)をつける。ミサキソウの名は、この果実の形に由来する。中部地方以北の本州、北海道の高層湿原にまれに生え、北半球の温帯北部、亜寒帯に広く分布する。

[大滝末男 2018年9月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のホソバノシバナの言及

【シバナ】より

…北海道~九州,世界の北半球の温帯に広く分布し,大陸では内陸の塩性湖の岸にもはえる。 ホソバノシバナT.palustre L.は淡水性の湿地にはえ,心皮は内輪の3個だけが稔性であり,外輪の3個は不稔で,花軸に合着している。稔性の心皮は熟すと,とがった下端が軸を離れて外側を向く。…

※「ホソバノシバナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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