ホルシュタイン伯領(読み)ホルシュタインはくりょう(その他表記)Grafschaft Holstein

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホルシュタイン伯領」の意味・わかりやすい解説

ホルシュタイン伯領
ホルシュタインはくりょう
Grafschaft Holstein

1110年ザクセン公によって設けられたデンマークシュレースウィヒに南接する伯領。スラブ系のオボトリト人が居住し,デンマーク人,ドイツ人の対スラブ人闘争の拠点となった。 13~14世紀シュレースウィヒなどとの統合,分離を重ねながらデンマークに重圧を加え,多くの領土を手に入れた。しかし伯の家系が断絶し,シュレースウィヒ公領とホルシュタイン伯領は連合して自治権をもったが,1460年その公および伯はデンマーク王が兼ねるという同君連合の形をとった (初代クリスティアン1世) 。 19世紀になってドイツ統一の動きのなかでデンマークからの完全分離を求めるいわゆるシュレースウィヒ=ホルシュタイン問題が起り,反乱と2度のプロシアデンマーク戦争を経て分離した (1864) 。

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