天永(読み)てんえい

精選版 日本国語大辞典 「天永」の意味・読み・例文・類語

てんえい【天永】

平安時代鳥羽天皇の代の年号。天仁三年(一一一〇)七月一三日に、彗星があらわれたため改元。天永四年(一一一三)七月一三日に永久元年となる。摂政藤原忠実出典は「尚書」の「欲王以小民天永命」による。

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デジタル大辞泉 「天永」の意味・読み・例文・類語

てんえい【天永】

平安後期、鳥羽天皇の時の年号。1110年7月13日~1113年7月13日。

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日本の元号がわかる事典 「天永」の解説

てんえい【天永】

日本の元号(年号)。平安時代の1110年から1113年まで、鳥羽(とば)天皇の代の元号。前元号は天仁(てんにん)。次元号は永久(えいきゅう)。1110年(天仁3)7月13日改元。奇星(彗星)が現れたことを理由に改元が行われた。『尚書(しょうしょ)』を出典とする命名。天永年間は、白河(しらかわ)上皇(鳥羽天皇の祖父)による院政が行われていた。1107年(嘉承(かしょう)2)に堀河(ほりかわ)天皇(鳥羽天皇の父)が崩御すると、白河は5歳の鳥羽を即位させ、院政はますます本格化した。白河は、1129年(大治(だいじ)4)に崩御するまで実権を握り続ける。

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