ホルツマーデン動物群(読み)ほるつまーでんどうぶつぐん(その他表記)Holzmaden fauna

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホルツマーデン動物群」の意味・わかりやすい解説

ホルツマーデン動物群
ほるつまーでんどうぶつぐん
Holzmaden fauna

南ドイツ、バイエルン地方の小村、ホルツマーデン付近の下部ジュラ系黒色頁岩(けつがん)から産する動物化石群。浅海生の遊泳性ないし擬浮遊性の類からなり、軟部印象を残す保存のよい化石が多い。おもな化石は、魚竜類、首長竜類、翼竜類、多数の魚類ウミユリ類アンモナイト類箭石(やいし)類、二枚貝類(ポシドニア、イノセラムスなど)がある。これらは死後あまり腐敗せずに、汎世界的に生じた前期ジュラ紀海洋無酸素事変を反映した嫌気性環境下の海底堆積(たいせき)したものと思われる。類似の動物化石群は世界中の前期ジュラ紀の黒色頁岩から多産し、日本でも山口県下関市から報告されている。

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最新 地学事典 「ホルツマーデン動物群」の解説

ホルツマーデンどうぶつぐん
ホルツマーデン動物群

Holzmaden fauna

ドイツ南部のシュツットガルトの南東30kmにある,ホルツマーデンを中心とするシュバルツバルト(黒森)の北西端に分布する,ジュラ紀前期(Toarcian下部)の黒色頁岩に含まれる化石動物群。魚竜類・長頸竜類ワニ類などの海生爬虫類,硬鱗魚・サメ類などの魚類,二枚貝・巻貝・頭足類などの軟体動物,ウミユリなどの棘皮動物甲殻類などの節足動物などからなる。特に,軟体部が保存されたり,出産途中の胎児を含むメスの魚竜Stenopterygiusの化石は有名。

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