ホルボールエステル

化学辞典 第2版 「ホルボールエステル」の解説

ホルボールエステル
ホルボールエステル
phorbol ester

トウダイグサ科EuphorbiaceaeのハズCroton tigliumの種子油に含まれるジテルペンアルコール(ホルボール)の直鎖脂肪酸エステル類の総称.このクロトン油には,ステアリン酸パルミチン酸オレイン酸ミリスチン酸,などの脂肪酸を含むクロトン樹脂が含まれ,医療用に用いられていたが,その成分であるホルボールエステル類は,皮膚に炎症作用を示し,皮膚がんの発がんプロモーターとしての活性をもつことが判明した.もっとも活性が強いのは,12-O-myristyl-13-O-acetyl diester(図(a))である.C36H56O8(616.85).λmax 232,233 nm(エタノール).この発見は発がんの二段階説の基礎になっている.さらに,その母体のジテルペンアルコール,ホルボール(図(b))にも発がん作用が認められた.C20H28O6(364.44).分解点250~251 ℃.+102°(水).水を含む極性溶媒に可溶.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む