ボイジャー1号(読み)ぼいじゃーいちごう(その他表記)Voyager 1

知恵蔵mini 「ボイジャー1号」の解説

ボイジャー1号

米航空宇宙局(NASA)の無人宇宙探査機。木星系や土星系などの天体の構造を調査する目的で、1977年9月に打ち上げられ、79年3月に木星、80年11月に土星にそれぞれ最接近して探査を行った。その後、太陽系外で飛行を続け、2013年には太陽圏を脱出した。14年以降は姿勢制御用の噴射エンジン老朽化が問題視されてきたが、NASAは17年12月、その代替として軌道修正(TCM)用エンジンを37年ぶりに噴射することを試み、成功したと発表した。これにより、同探査機の寿命を2~3年延ばすことが可能になるという。同年12月7日現在、地球から約210億キロメートル離れた恒星間宇宙空間を時速約6万1000キロメートルで飛行しており、荷電粒子磁場をはじめとする観測データを地球に向けて送信し続けている。

(2017-12-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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