普及版 字通 の解説
7画
[字訓] のぎ・けさき・ほこさき
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(亡)(ぼう)。〔説文〕一下に「艸の(たん)なり」とあり、穂の先に出ているのぎをいう。稲や麦など、のぎのあるものを種といい、先の鋭いものを刺・刃という。またと通用する。
[訓義]
1. のぎ。
2. け、けさき。
3. はり、ほこ、ほこさき。
4. ひかり、ひかりのながれ。
5. と通じ、大きい、広い、はるか。
6. 亡・忘・盲と通じ、ほろびる、わすれる、くらい、おろか。
7. 荒と通じ、荒忽、恍惚。
8. すすき。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 乃木(のぎ) 〔和名抄〕 乃(のぎ) 〔名義抄〕 ノギ・サキ・トガル・イソグ・マトフ・マクレ・ススキ・オホフ・ミダル・ユタカニ・ヲカシ・トシ・シノネ 〔字鏡集〕 ノギ・トシ・フキ・サキ・キザス・ミダル・ヲカシ・トル・ユタカニ・イソグ・マトフ・ムラ・オホフ
[語系]
・miuangは同声。(萌)meangは萌生。その萌生する先端をという。〔礼記、月令、注〕に「ありて直なるをと曰ふ」とみえる。(ぼう)は刃端、をその意に用いることがある。
[熟語]
▶・鞋▶・鋭▶・穎▶・角▶・▶・距▶・▶・乎▶・荒▶・光▶・穀▶・忽▶・彩▶・刺▶・種▶・神▶・鍼▶・刃▶・然▶・草▶・茅▶・▶・昧▶・洋▶・履▶
[下接語]
穎・汪・暉・軽・句・光・荒・毫・脩・鍼・垂・星・精・繊・麦・鋒・茅・雄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報