改訂新版 世界大百科事典 「ボタロ管」の意味・わかりやすい解説
ボタロ管 (ボタロかん)
ductus Botalli
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…動物の体制が複雑化するにつれ,体の内側に位置する細胞は,まわりをびっしり他の細胞に囲まれるため,酸素や栄養の供給,老廃物の排出などの面で著しく条件が悪くなる。この点を解決する手段の一つとして発達する機構が循環系で,体液を媒体として栄養物,代謝産物,酸素,二酸化炭素,体熱などを運搬している。酸素は細胞,ひいては1個体が生きていくために不可欠なものであるが,その取入れ方は単に体表面から拡散によって取り入れるものから,呼吸色素を担体とし循環系によってガス交換の場に運ばれるものまで,動物の進化段階に応じてさまざまな方式がとられる。…
…生れつきの心臓および大血管の構造上の異常,すなわち奇形をいう。先天性心疾患をもって生まれてくる子どもの数は,出生1000に対して6~10と推定されており,学童期になると1000人中約2人となる。この間の減少は乳幼児期に死亡するものの多いことと,心室中隔欠損の自然閉鎖による。いずれにしても小児期の心臓病の大多数を占めるものである。 原因は一般的には遺伝と環境の相互作用と考えられているが,個々の患者で原因を明らかにすることは困難なことが多い。…
…一方,胎児では栄養摂取もガス交換も体外に存在する胎盤で行われるために,血液循環の状態は成人に比べて著しく異なっている。胎児血行と出生後の血行との差異の主要点は,(1)心臓には卵円孔が存在して左右の心房が交通し,(2)ボタロ管によって肺動脈が大動脈に連絡するため,大循環と小循環とは分離されず,肺の血行はきわめて不完全で,肺の発育に必要な栄養を供給するに足る血液が循環するにすぎず,(3)臍静脈(動脈血を有する)はアランティウス静脈管によって直接に下大静脈に開口し,心臓に新鮮血を送る,という3点である(図8)。胎児循環系のなかで純粋な動脈血を有するのはただわずかにアランティウス静脈管とその分枝のみで,その他の部分では種々の割合に静脈血を混ずるが,上半身を巡る血液は,下半身のものに比べて動脈血の割合が多い。…
※「ボタロ管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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