知恵蔵 「ボリコナゾール」の解説 ボリコナゾール 真菌(カビの仲間)による感染症の治療薬で、アゾール系といわれる抗真菌薬の一種。従来のアゾール系抗真菌薬では効果が見られなかった多くの真菌に対して効果を有するため、特に重症・難治性の真菌感染症への効果が期待されている。内服薬と注射剤の両方が市販され、感染症治療に十分な知識と経験を持つ医師のもとで使用することが原則。副作用に肝機能障害が知られ、定期的に肝機能検査を行う必要がある。また視覚障害が比較的高頻度に起こるため、使用中は自動車の運転などを行わない。その他の副作用に、重篤な皮膚・粘膜症状、不整脈等が知られている。 (澤田康文 東京大学教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by