化学辞典 第2版 「ボンベ熱量計」の解説
ボンベ熱量計
ボンベネツリョウケイ
bomb calorimeter
熱量計の一種.ボンブ熱量計ともよばれ,有機化合物の燃焼熱の測定に広く用いられる.耐圧・耐熱性の金属製円筒形の容器(ボンベ)内に酸素を満たし,容器の中央付近においた既知量の試料を電気的点火により燃焼させる.ボンベは水中に沈めておき,発熱による水温の上昇を測定する.酸素の圧力は約30 atm,ボンベの内容積は250~400 mL が適当である.この熱量計の熱容量(熱当量)の測定には安息香酸(燃焼熱26.434 kJ g-1)が基準物質として一般に用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報