燃焼熱(読み)ネンショウネツ(その他表記)heat of combustion

デジタル大辞泉 「燃焼熱」の意味・読み・例文・類語

ねんしょう‐ねつ〔ネンセウ‐〕【燃焼熱】

物質が完全燃焼するときに発生する反応熱通常、物質1モルまたは1グラム当たりの熱量カロリーで表す。

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精選版 日本国語大辞典 「燃焼熱」の意味・読み・例文・類語

ねんしょう‐ねつネンセウ‥【燃焼熱】

  1. 〘 名詞 〙 物質が燃焼するときに発生する熱量。物質一グラムまたは一モルあたりの熱量をカロリーで表わす。〔稿本化学語彙(1900)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「燃焼熱」の意味・わかりやすい解説

燃焼熱 (ねんしょうねつ)
heat of combustion

反応熱一種で,とくに燃焼反応に伴う熱量変化を指す。この場合,燃焼を定圧下で行う場合の定圧燃焼熱Hと,定容下で行う定容燃焼熱Uとが定義されるが,両者の差は⊿H-⊿U=⊿nRT(⊿nは反応に伴う気体の物質量の変化,Rは気体定数,Tは絶対温度)で与えられる。ボンベ熱量計を用いて直接測定されるが,〈ヘスの法則〉を使えば被燃焼物質の標準生成熱に換算することができ,さらに分子結合エネルギーを導くなど,熱化学では重要なデータとなる。
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百科事典マイペディア 「燃焼熱」の意味・わかりやすい解説

燃焼熱【ねんしょうねつ】

物質が酸素と化合して完全に燃焼するときに発生する熱量。普通,物質1gまたは1モルについての値をいう。多くの場合燃焼により気体を発生したり,また熱によって容積の変化がみられるので,比較のためには条件一定にする(定圧燃焼熱,定容燃焼熱)。
→関連項目反応熱

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栄養・生化学辞典 「燃焼熱」の解説

燃焼熱

 燃焼価ともいう.物質を酸素の十分存在する条件下で燃焼したときに発生する熱量.体内では,高圧酸素のもとで燃焼させたときに発生する熱に比べて,完全燃焼はせず,糞や尿に一部エネルギーをもつ物質が排泄されるので,それらの燃焼熱を差し引いて,食品の生理的燃焼熱 (physiological fuel value) を求める.

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化学辞典 第2版 「燃焼熱」の解説

燃焼熱
ネンショウネツ
heat of combustion

ある化合物の1 mol を完全燃焼するときのエンタルピー変化.化合物の生成熱を求めるためにも用いられる.

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