物質の温度を単位温度だけ上昇させるのに必要な熱量をいい,定容熱容量 CV と定圧熱容量 Cp がある.定容あるいは定圧の条件下で物質によって吸収される熱量をそれぞれ qV,qp とすると,
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物体の温度を単位温度だけ上昇させるのに必要な熱量。すなわち,熱容量が大きいほどその物体の温度を上昇させるのに熱がより多く必要である。また,熱容量の大きい物質ほど冷えにくい。一様な物質の場合には,単位質量当りの熱容量を比熱という。したがって,熱容量は比熱と質量の積で与えられる。
→比熱
執筆者:鈴木 増雄
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…彼はG.D.ファーレンハイトらの研究に手がかりを得て,氷がとけるときに温度が変わらないこと,そのときに必要な熱で同量の水の温度を約80℃上げられることを明らかにし,さらに水の蒸発についても同様の事実を発見した。この潜熱の発見に続いてブラックは,1760年ころ熱容量の研究を始めた。物質によって同じ量を同じ温度上げるのに必要な熱量が異なることを示したのである。…
…比熱の単位としては通常,1gの物質を1K上げるのに要する熱量をcalで表したもの,すなわちcal/K・gが使われる。比熱と物質の質量との積を熱容量といい,気体に対しては,1molに対する熱容量を用いることが多く,これをモル比熱molar heatという。 比熱は同じ物質でも温度や圧力によって異なり,とくに物質の状態が気体,液体,固体であるかによって大きく異なる。…
※「熱容量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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