精選版 日本国語大辞典「ぽかん」の解説
ぽかん
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
※古道大意(1813)下「領解の行かぬ人は、やはり領解ゆかず、ぽかんとして居るものぢゃが」
③ 穴があいたり、急にうつろな感じが生じたりするさまを表わす語。ぽかり。
※晴れたり君よ(1924)〈宇野浩二〉「救ふことの出来ない、ぽかんとした空隙を見いだした」
④ 物が大きくふくらむさまを表わす語。
⑤ あっけないさまを表わす語。
※恋を恋する人(1907)〈国木田独歩〉二「やっと結婚して、一緒になったかと思ふ間もなく、ポカンと僕を捨てて逃げ出して了った」
ぽかん
※歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)六幕「『慥にお前は長吉さんに』『え』『ぽかん、ええ笑かしやあがる』」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報