ポノール(その他表記)ponor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポノール」の意味・わかりやすい解説

ポノール
ponor

石灰岩地域で地上を流れる河流地下にもぐって伏流となる場所または吸込み口。多量の雨が降って吸込みきれないときには一時的に周辺が湖のようになる。ポリエの底にみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のポノールの言及

【カルスト地形】より

…天井から垂れ下がるつらら状の鍾乳石,洞床にたけのこ状に堆積した石筍(せきじゆん),この両者が連結した形の石灰華柱,また傾斜面につくられた畦石(けいせき)ダムが何段にもうろこ状に重なった石灰華段丘など,きわめて多彩な景観をつくり出し,多くの観光洞でこれらが重要な観光対象となっている。 普通の谷を流れる河川が石灰岩地のところに達すると,ポノールponor(吸込穴)と呼ばれる洞穴に流れ込んで姿を消す。この川は少雨期には涸れ川となっていることも多い。…

【ドリーネ】より

…大きさは径数mから数百mまでさまざまである。ドリーネの内壁斜面には石灰岩が露出し,底部には赤色の粘土質土壌が堆積し,ときにはポノールponorという吸込穴がみられることがあり,降雨を集めて地下へ排水する。ドリーネの底部が地下水面に達すると,ドリーネ湖が生ずる。…

※「ポノール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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