ポリエ(読み)ぽりえ(英語表記)polje

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポリエ」の意味・わかりやすい解説

ポリエ
ぽりえ
polje

石灰岩地域にみられる平坦(へいたん)な谷底急斜面の谷壁に囲まれた、細長い楕円(だえん)形の輪郭をもつ凹(おう)地。ドリーネウバーレがいくつも結合してできた溶食盆地。大きさや形態はさまざまであるが、底面積100~数百平方キロメートルのものが多い。谷底に湧泉(ゆうせん)による小流がみられる。

[三井嘉都夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポリエ」の意味・わかりやすい解説

ポリエ
polje

石灰岩地域にみられる細長い陥没地で,ウバーレより大きいもの。盲谷ともいう。まわりは一般に急崖に囲まれ,長さ 100kmに及ぶものもある。ウバーレより底が平坦で河流が存在する場合がある。一列に並んだ数個のドリーネが結合して生じたウバーレの大きなもの (溶食ポリエ) と地殻運動によって形成されたものがあるが,後者のほうが大規模で面積も広い。底は平坦で土壌におおわれる。高さは地下水面によって決定されるが,地下水面が高い場合,ポリエ底に沼沢が形成されることがある。

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