岩石学辞典 「マイクロ─」の解説 マイクロ─ 火成岩の名称の前につける接頭語で,(1) 肉眼的な組織の名称に付けた場合は,同じ組織が顕微鏡的なスケールで発達していることを示している.(2) 顕晶質の岩石に付けた場合は,相当する鉱物組成と組織をもつ微晶質な岩石または石基を示している.火成岩の粒度の範囲を見ると,この接頭語は同じ種類の岩石が中粒であることを示している.このような複合名称は古い表現のhypabyssalに代わって用いられているが,中粒の火成岩という正確な定義は難しい.研究者によって範囲が異なり,版が変わると異なることもある.おそらく最も受け入れらているのはホルムスの規定で,彼は一様な粒度の岩石で,平均径が1~5mmの粒を中粒としている[Holmes : 1921].ギリシャ語でmicrosは小さいという意味. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報