翻訳|groundmass
火山岩を手にとって観察したとき,斑晶以外の肉眼では判別できない細粒の結晶やガラス質の部分を指す用語。地下から上昇したマグマが地表に噴出したり,地表付近で貫入岩体をつくるとき,斑晶以外の液相が急冷してできる部分が石基である。石基は完全に結晶化したものから完全にガラス質のものまでさまざまである。同じ火成岩体でも表面に近いほど冷却速度が速いため,よりガラス質の石基となる。またマグマの化学組成がシリカ成分に富むほど,粘性が高くマグマ中でイオンが移動しにくいため,結晶の成長が遅く,よりガラス質の石基となる。デイサイトや流紋岩がガラス質の石基をもちやすく,玄武岩の石基は結晶質であることが多いのはこのためである。
執筆者:宇井 忠英
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
一般に,火山岩ははん点状に存在するやや大型の結晶(約0.5 mm 以上)とその結晶をとりまく基地の部分とからなっている.この基地の部分を石基という.石基は通常,肉眼では識別しえない微細な結晶の集合体,もしくはガラスからなり,これはマグマが地表に噴出したときの急冷による生成物とされている.それゆえ,石基だけの成分はある条件下での真の液体の成分とみなされる.[別用語参照]はん晶
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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