マイクロプリズム(その他表記)microprism

カメラマン写真用語辞典 「マイクロプリズム」の解説

マイクロプリズム

 フォーカシングスクリーン(ピント板)で、ごく細かいプリズムを一面に並べたもの。ピントグラス面に小さな四角錐や六角錐のプリズムを敷きつめた焦点板。ふつうは画面中央円形の部分がマイクロプリズムになっていて、その中央にスプリットイメージがある、マイクロスプリットになっている。マイクロプリズムはピントがずれると像がぼやけてボケが強調され、ピントが合うと像が明確になるので、初心者でもピントを合わせやすい。ただし、通常は絞りF5.6以上(最近はF6.7以上)の開放F値の暗いレンズを使用すると、かげりが出て、使えなくなってしまう。

出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマイクロプリズムの言及

【カメラ】より

…すりガラス,あるいは一般的にプラスチックを含めてマット面に結像させる方式は,カメラ・オブスキュラ以来用いられ,二眼レフカメラをはじめ一眼レフカメラでもそのファインダーに採用されているが,この方法は必ずしも鋭敏なものとはいいがたい。そこで現在の一眼レフは,マット面のほかに焦点板の中央部にスプリットイメージとかマイクロプリズムといったピント検出機構を備えているのがふつうである。前者はピント板の中央部に,中心を通る水平線を境に上下逆勾配のくさび型プリズム(ウェッジプリズム)を配し,その最急勾配線を側面から見て互いに交わる点がピント面になるようにしたもので,ピントが外れたときは縦線が不連続になるので鋭敏な検出法になる。…

※「マイクロプリズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android