マギル大学(読み)マギルだいがく

大学事典 「マギル大学」の解説

マギル大学[カナダ]
マギルだいがく

カナダのケベック州モントリオールにある公費運営大学。イギリス人毛皮商のジェームズ・マギルの遺産をもとに,1821年にマギル・カレッジ設立の勅令が下された。1829年に開学したが,リベラルアーツ・カレッジとして実際の授業が開始されたのは43年である。フランス語圏ケベック州所在にもかかわらず,開学時から現在に至るまで教授言語は基本的に英語である。1855年から38年間にわたって学長をつとめたジョン・ウィリアム・ドーソンの時代に,カナダ国内で最初の理工学部が設置され,国際的な名声を得る大学へと飛躍した。現在,モントリオール市街地にあるダウンタウン・キャンパスとモントリオール島西端のマクドナルド・キャンパスから構成され,学部生約2万7000人余,大学院生約9000人余,ポストドクターその他3500人余,計約4万人を擁し,うち留学生は9500人を占める。教員約1700人,職員約3500人(以上2015年現在)というカナダを代表する研究大学である。
著者: 溝上智恵子

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マギル大学」の意味・わかりやすい解説

マギル大学
マギルだいがく
McGill University

カナダのケベック州モントリオールにある非宗派,共学制の私立大学。カナダ有数の大学の一つ。イギリスのグラスゴー生まれの毛皮商ジェームズ・マギルの遺産により,スコットランドの大学をモデルとして,1821年マギル・ユニバーシティ・カレッジとして認可され,1829年に開学し医学部と芸術学部を置いた。のちに 1899年創立の女学校ロイヤル・ビクトリア・カレッジ,1907年に創設された農業科学を専門とするマクドナルド・カレッジを統合した。大学院を置く。

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