改訂新版 世界大百科事典 「マグウェー管区」の意味・わかりやすい解説
マグウェー[管区]
Magwe
ミャンマーの7管区の一つ。国の中西部,北緯18°~23°,東経93°~96°に位置し,北はサガイン管区,東はマンダレー管区,南はペグー管区,北西はチン州,南西はアラカン州とそれぞれ接する。面積4万4200km2,人口455万(2000)。主都はイラワジ川左岸のマグウェー市。イラワジ川が南北に貫流しており,西からはヨー,サリン,モン,マン,ミンドンの5支流が,東からはイン,ピンの2支流が流入する。年降水量が,ガンゴーで850mm,チャウで660mm,パコックーで660mmと少ないため,河川の流域では灌漑による稲作,そのほかでは畑作が行われている。おもな産物は,ゴマ,ラッカセイ,ワタなどの畑作物と石油。石油はイェナンジャウンとチャウを中心に第2次大戦前から生産されていたが,現在はイラワジ川右岸のマンManが中心で,年産1000万バレルの原油を生産している。低硫黄の石油として知られる。
執筆者:大野 徹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報