マターナルフェニルケトン尿症(読み)またーなるふぇにるけとんにょうしょう

家庭医学館 の解説

またーなるふぇにるけとんにょうしょう【マターナルフェニルケトン尿症】

 フェニルケトン尿症の女性の妊娠をマターナルフェニルケトン尿症といいます。
 この女性の血液中のフェニルアラニン濃度が高いと、流産しやすく、胎児たいじ)に知能障害小頭症(しょうとうしょう)、心臓病などがおこることがあります。
 妊娠前から食事療法を厳密に行ない、血液中のフェニルアラニンの値を低くして妊娠する計画妊娠を実行すると、これらの障害を防ぐことができます。
 1977年に新生児マススクリーニングが開始されて以来、成人に達するフェニルケトン尿症の女性が出てきましたが、計画妊娠によって、健康な子どもを産むことができるわけで、明るい希望を与えています。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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