マッカロック(その他表記)McCulloch, John Ramsay

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マッカロック」の意味・わかりやすい解説

マッカロック
McCulloch, John Ramsay

[生]1789.3.1. ウィグタウンシャー,ホイットホーン
[没]1864.11.11. ロンドン
イギリスの経済学者。エディンバラ大学に学び,1828~37年ロンドン大学経済学部教授。 38年以降終生帝室印刷局の監督官。 D.リカード弟子として,J.S.ミルとともに師の学説普及弁護に努めたが,リカード学説の普遍化を形式的な詭弁で行うことが多かったため,結果的には師の完成した古典経済学の解体を早める役割を果した。なかでも労働価値説をめぐって起ったぶどう酒論争は有名である。主著『経済学原理』 The Principles of Political Economy (1825) など多数の自著とともに,多くの編集書,希覯書の収集復刻版の刊行者としても著名

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