20世紀西洋人名事典 「マックスラインハルト」の解説
マックス ラインハルト
Max Reinhardt
1873.9.9 - 1943.10.31
ドイツ(オーストリア説あり)の演出家。
バーデン(ウィーン郊外)生まれ。
ベルリンのドイツ座の老け役俳優に飽きたらず、1902年に独立し、象徴的、新ロマン主義的な「どん底」などの上演に成功。’05年ドイツ座監督となり、回り舞台を駆使したスペクタクル的な「真夏の夜の夢」で不動の地位を獲得。又、ドイツ座に併設したカーンマーシュピーレでは心理的な近代劇を上演。他にサーカスを使って「オイディプス王」、教会で大規模な黙劇「奇跡」などを上演、欧米で成功。「バラ騎士」などオペラ、表現主義演劇も手がけた。戦後は、バーナード・ショー作品等を演出するが、ナチス政権下アメリカに亡命。不遇のうちに世を去る。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報