ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルコーム・ハーン」の意味・わかりやすい解説
マルコーム・ハーン
Malkom Khān, Mīrzā
[没]1908. スイス
近代イランの改革主義者。イスファハン生れのアルメニア人で,1872年ロンドン駐在のイラン大使に任じられたが,カージャール朝とイギリス人金融業者との間に宝くじ利権を仲介し,仲介料取得を暴露されて 89年解任された。こののちカージャール朝の専制を批判し,ロンドンからペルシア語新聞『カーヌーン (法) 』を発行 (1890~98) 。イランへの持込みは禁じられたが,秘密に読まれてタバコ・ボイコット運動とそれに続くイラン立憲革命に大きな影響を与えた。
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