最新 地学事典 「マレー錫ベルト」の解説
マレーすずベルト
マレー錫ベルト
Malayan tin belt
花崗岩に伴う初生錫鉱床とそれに由来する砂錫の分布域。中国南部~ミャンマー東部~タイ・マレー半島と続く世界最大の錫鉱化帯の南半部を占め,東帯と西帯(Main Range)に分帯。地質はともに古生代変成岩・石炭~三畳紀の堆積岩・火山岩とそれらを貫く花崗岩(三畳~ジュラ紀のSタイプ花崗岩と白亜紀のIタイプ花崗岩)からなる。初生の錫鉱化作用はSタイプ(240~197Ma)に伴うグライゼン・ペグマタイトの鉱染状・脈状鉱床(錫石に鉄マンガン重石を伴う)とスカルン鉱床(灰重石)。資源的には前者に由来する漂砂鉱床(陸上の沖積層と沿海堆積物)が重要。モナズ石・ジルコン・ゼノタイムを伴う。マレーシアのSn年産量は2.1万t(全世界の10.5%, 1991)。
執筆者:平野 英雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

