まんだらどうやぐら群(読み)まんだらどうやぐらぐん

日本歴史地名大系 「まんだらどうやぐら群」の解説

まんだらどうやぐら群
まんだらどうやぐらぐん

[現在地名]逗子市小坪七丁目

名越なごえ切通の北側尾根の高地に日蓮行者の庵(妙行寺)があり、切通から庵一帯にかけて、鎌倉期の墳墓窟であるやぐらが一〇四基群在する。かつてはお猿畠さるばたけやぐら群とよばれたが、大部分が小字まんだらどうに存在するため、法性ほつしよう寺の裏山にあるお猿畠やぐら群と区別された。まんだらどうは曼荼羅堂の意で、死後供養を行う堂をさし、かつてこの地に供養堂が存在したことを伝承する地名である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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