マンベツ諸族(読み)マンベツしょぞく(その他表記)Mangbetu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンベツ諸族」の意味・わかりやすい解説

マンベツ諸族
マンベツしょぞく
Mangbetu

コンゴ民主共和国北東部の熱帯雨林に住むニグロイド系の諸民族をさす総称。モンブッツ Monbuttuともいう。シャリ=ナイル諸語のスーダン系言語を話す。ムブティ族などの居住地にも進出し,またバンツー語系諸族とも混交して,言語的,文化的に異なる諸民族からなる。マンベツの名称は,厳密には 19世紀に多くの王国を築いた貴族の名であるが,転じて彼らが支配した人々をも称するようになった。鍬耕作,漁労狩猟採集生業としている。家畜飼育も行ない,乳しぼりは男がする。ヤムイモ,バナナが主産物。一夫多妻制の父系制社会で,政治組織は,地域首長と長老会議によって行なわれる。食人習俗赤子の頭を長く変形させる習俗が知られていた。美術作品の制作に優れている。

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