コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

食人習俗 しょくじんしゅうぞくcannibalism

翻訳|cannibalism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

食人習俗
しょくじんしゅうぞく
cannibalism

人間が人間の肉を食べる習俗カニバリズムという言葉は,人食いで有名であった西インド諸島カリブ人のスペイン語なまりに由来する。この習俗は,人類史の初期の頃から広く行われ,ニューギニアの奥地,西アフリカ,中央アフリカの各地,メラネシア (特にフィジー) ,オーストラリアニュージーランドマオリ族スマトラバタック族南北アメリカの諸民族の間では 20世紀に入っても行われていたとする研究もある。いくつかの地域では,人肉は一種の食物とみなされ,ときには獣肉と同様に考えられ,祝宴のごちそうとしたり,市場で売っていた。また人体の特別の部分や器官を食べると,食べられた者のすぐれた性質や邪術,妖術の力が獲得できるという儀礼的な意味をもっていた。ある場合には死者の親族が儀礼として食べることもあり,また秘密結社の儀礼の一部としても行われた。しかし,これらの記録資料の信頼性については疑問視されており,実際にも今日ではほとんどみられない。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

食人習俗の関連キーワードトゥピナンバ族ソロモン諸島民マンベツ諸族グアラニ族クラピナ人

今日のキーワード

優曇華

《〈梵〉udumbaraの音写「優曇波羅」の略。霊瑞、希有と訳す》1㋐インドの想像上の植物。三千年に一度その花の咲くときは転輪聖王が出現するという。㋑きわめてまれなことのたとえ。2 クサカゲロウ類が産...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android