みずほ基地(読み)ミズホキチ

デジタル大辞泉 「みずほ基地」の意味・読み・例文・類語

みずほ‐きち【みずほ基地】

南極大陸にある日本の観測基地。昭和基地の南東約270キロメートル、みずほ高原氷原に位置する。昭和45年(1970)、第十一次越冬隊により、みずほ観測拠点として建設。昭和53年(1978)より現名称になった。昭和基地に比べ標高が高く内陸にあるため、平均気温が約20度低い。昭和60年(1985)の第二十七次観測隊までが使用したが、現在施設積雪により埋没し、無人気象観測機器などが設置されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「みずほ基地」の意味・わかりやすい解説

みずほ基地
みずほきち

南極大陸,昭和基地の南南東約 280km,南緯 70°42′,東経 44°20′にある日本の越冬基地。標高 2230mの大陸氷原上に位置。 1970年に第 11次観測隊が建設,みずほ観測拠点と呼ばれた。第 17次隊から,通年3~5名の隊員が常駐して,気象,超高層物理,氷雪などの観測を行い,78年,第 19次隊から正式にみずほ基地と呼ばれるようになった。年平均気温-32℃,最低気温-57℃ときびしい気候条件下にある。

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世界大百科事典(旧版)内のみずほ基地の言及

【昭和基地】より

…このとき残された15頭の犬のうち,タローとジローの2頭の生存が59年1月にわかり話題となった。
[みずほ基地]
 みずほ基地は昭和基地の南東約270kmの南緯70゜42′,東経44゜20′,標高2230mの大陸氷床上にみずほ高原調査の前進拠点として70年に設けられたが,施設の大部分は積雪のため埋没した。70年から75年までは数名によって断続的に,76年からは通年維持されており,78年3月にみずほ基地となった。…

※「みずほ基地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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