ミュー粒子(読み)みゅーりゅうし

共同通信ニュース用語解説 「ミュー粒子」の解説

ミュー粒子

物質の最小単位である素粒子の一つで、ミューオンとも呼ぶ。宇宙から降り注ぐ陽子など高エネルギーの宇宙線が地球の大気に衝突した際に生じる。地上には1平方メートル当たり毎分約1万個が降り注いでいる。厚さ1キロの岩盤でも突き抜けるほどの力があるが、物質を通ると数が減ったり方向が変わったりする。これを利用して、エックス線写真のように物体内部の密度や形状を推定できる。事故を起こした原子炉やエジプトのピラミッドの内部、火山の底に潜むマグマの観測などに活用されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミュー粒子」の意味・わかりやすい解説

ミュー粒子
みゅーりゅうし

ミューオン

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