ムクリ山遺跡(読み)むくりやまいせき

日本歴史地名大系 「ムクリ山遺跡」の解説

ムクリ山遺跡
むくりやまいせき

[現在地名]大月町竜ヶ迫

宿毛すくも湾内の海岸集落たつさこより二五〇メートル登った稜線上にある。ムクリ山頂標高二九六・三メートル、山頂から尾根伝いに三〇〇メートル下りた尾根上と西方斜面に遺跡がある。遺跡の標高は約二六〇メートル。弥生中期中葉から中期末葉にかけての高地性集落とみられる。昭和三〇年(一九五五)に発見され、発掘調査は同四八年の二月から三月にかけて実施。平地住居跡一棟とそれに伴う幅八〇センチ、深さ一八・七センチの排水溝が発見されている。住居跡は五・一五×四・八四メートルの楕円形壁面と床面に一部配石がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android