ムスダン(読み)むすだん

共同通信ニュース用語解説 「ムスダン」の解説

ムスダン

北朝鮮の新型中距離弾道ミサイル。旧ソ連製の潜水艦発射弾道ミサイル「SSN6」を独自に改良したとされ、発射台付き車両で運用される。射程は約2500~4千キロで、米軍の要衝グアムを攻撃目標に開発されたとみられている。「ムスダン」は米軍の呼称で、北朝鮮の呼称は「火星(ファソン)10」。今年4月に初めて発射実験を行ったが失敗。6月22日に通常より高い角度で発射した1発が高度千キロを超え、約400キロ飛行。通常のミサイルの軌道であれば3千キロ以上の飛行能力を実証したとみられている。(共同)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムスダン」の意味・わかりやすい解説

ムスダン
むすだん

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が開発した中距離弾道ミサイルの通称射程距離は約2500~4000キロメートル。咸鏡北道(かんきょうほくどう)花台郡「舞水端(ムスダン)」里という地名にちなむ。2016年4月15日の金日成(キムイルソン)の誕生日、「太陽節」に初の発射実験が行われた。北朝鮮での呼び名は「火星(ファソン)10号」。

[礒﨑敦仁 2020年10月16日]

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