ムニンビャクダン(読み)ムニンビャクダン(その他表記)Santalum boninense

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムニンビャクダン」の意味・わかりやすい解説

ムニンビャクダン(無人白檀)
ムニンビャクダン
Santalum boninense

ビャクダン科の常緑低木または小高木。小笠原諸島の父島,兄島,母島などの乾性低木林に生じ,シマイスノキやシャリンバイ (車輪梅)などの根に寄生する半寄生植物である。高さ1~2m,ときに 4mに達する。葉は対生して短い柄があり,長さ3~6cmの長楕円形で全縁,やや多肉で表面黄緑色。春に,枝先付近の葉腋から花序を出し,小さな管状の淡黄色花をつける。材や花にはわずかに芳香がある。和名は小笠原諸島の古名,無人島 (ぶにんじま) に生じ,ハワイなどに分布するビャクダン (白檀)近縁なことによる。

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世界大百科事典(旧版)内のムニンビャクダンの言及

【ビャクダン(白檀)】より

…なお,〈栴檀(せんだん)は双葉より芳し〉の栴檀はビャクダンのことで,センダン科のセンダンではない。 ビャクダン属Santalumは太平洋地域を中心に約20種あり,小笠原諸島にもムニンビャクダンS.boninense Tuyamaが分布する。いずれも半寄生の低木~小高木で,心材は多少とも芳香をもつ。…

※「ムニンビャクダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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