ビャクダン科(読み)びゃくだんか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビャクダン科」の意味・わかりやすい解説

ビャクダン科
びゃくだんか
[学] Santalaceae

双子葉植物、離弁花類高木低木、または草本多くは葉緑のある半寄生植物である。葉は互生または対生し、托葉(たくよう)はない。花は緑色で小さく、両性または単性。花被片(かひへん)は3~6枚。雄しべは花被片と同数で対生し、葯(やく)は2室で縦裂する。子房下位または半下位で1室。胚珠(はいしゅ)は2、3個で中軸胎座。果実は堅果または核果。種子は肉質。熱帯温帯に30属約400種分布し、ビャクダンがよく知られる。

[小林純子 2021年2月17日]

 APG分類では以前のヤドリギ科の一部などを含めてビャクダン科としている。世界に約44属990種あり、日本には5属6種が分布している。

[編集部 2021年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビャクダン科」の意味・わかりやすい解説

ビャクダン科
ビャクダンか
Santalaceae

双子葉植物ビャクダン目の1科。熱帯,亜熱帯に約 30属 400種があり,高木,低木,草本などがあるが,いずれも半寄生植物で,多くの点でヤドリギ科と類縁が認められる。日本に自生するものはツクバネ,カナビキソウ,ムニンビャクダン (小笠原諸島) などわずかである。

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