百科事典マイペディア 「メゾティント」の意味・わかりやすい解説
メゾティント
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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…おそらくクレヨン法と同じくフランソアが実用化し18世紀にしばしば使われた。(5)メゾティントmezzotint(フランス語ではマニエール・ノアールmanière noire)はロッカーrocker(フランス語ではベルソーberceau)という道具で版面に縦横斜めに刻線を交錯させ細かく傷つける。インキをつめるとビロードのような黒一色に刷れるところを,明部をバーニッシャーburnisherあるいはスクレーパーscraperなどで凹凸を削ったり磨いたりしてインキのつき方を加減する。…
…このめくれは微妙なので数多い印刷では摩耗しやすいが即興的な制作が可能であるところから,とくに19世紀末近くのエルーのような達筆な版画家に好まれたし,15世紀後半の〈ハウスブーフ(家事書)の画家〉やデューラー,レンブラントなどの画家の版画家がしばしば行っている。メゾティントはドライポイント同様直接彫る手法だが,銅板面全体に縦横斜めにくまなく刻線をつけ(これで刷ると黒い面ができる),明るくする部分を削り磨き出してインキがのらないようにする。中間の調子も自由につくることができる。…
※「メゾティント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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