ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メフメット5世」の意味・わかりやすい解説
メフメット5世
メフメットごせい
Mehmet V
[没]1918.7.3. イスタンブール
オスマン帝国第 35代スルタン (在位 1909~18) 。レシャトの名でも知られている。スルタン,アブドゥル・メジト1世の息子で,アブドゥル・ハミト2世の弟。高齢で即位したため心身ともに無気力で,9年間の在位中は政治結社「青年トルコ」 (→青年トルコ革命 ) の意のままにあやつられた。治世中,リビアのトリポリ,およびバルカン領土の大半を失い,エンベルらの親独政策を押えきれず,第1次世界大戦に枢軸側から参戦して敗北し,オスマン帝国の滅亡を早めた。
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