メルカプト酢酸(読み)メルカプトサクサン

化学辞典 第2版 「メルカプト酢酸」の解説

メルカプト酢酸
メルカプトサクサン
mercaptoacetic acid

thioglycolic acid.C2H4O2S(92.12).HSCH2COOH.クロロ酢酸と硫化水素カリウムまたはジチオ炭酸カリウムとを反応させて加水分解すると得られる.水溶性の液体.融点-17.5~-15.5 ℃,沸点110~112 ℃(2.3 kPa).1.300.pKa1 3.68,pKa2 10.68.λmax 245 nm(ε 7413,水,pH 12.5).多くの有機溶媒に可溶.種々の重金属イオンに鋭敏な試薬であり,また安定な錯体を形成するので,キレート滴定でそれらの金属のマスク剤として用いられる.脱毛剤,コールドパーマ用剤に用いられる.冷暗所密栓して貯蔵する.LD50 0.15 cm3/kg(ラット経口).[CAS 68-11-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メルカプト酢酸」の意味・わかりやすい解説

メルカプト酢酸
メルカプトさくさん

「チオグリコール酸」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む