化学辞典 第2版 の解説
モノテルペンアルカロイド
モノテルペンアルカロイド
monoterpene alkaloid
モノテルペンに由来するアルカロイドの総称.生合成的には,メバロン酸に由来するC原子10個のテルペン骨格に,アンモニア由来のN原子が導入されて生成したアルカロイドと,芳香族アミノ酸由来のトリプタミン,ドーパミンと縮合して生成したアルカロイドとがある.前者に属するものには,アクチニジン,ゲンチアニンなどがある.後者に属するものには,レセルピン(鎮静,精神安定),ビンブラスチン(抗腫瘍性),エメチン(抗アメーバ赤痢)のように医薬品が多い.これらのアルカロイドのテルペン部分は,セコロガニンから生成されることが明らかになっている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報