ももんがあ(読み)モモンガア

デジタル大辞泉 「ももんがあ」の意味・読み・例文・類語

ももんがあ

モモンガのこと。
頭から着物をかぶり、ひじを張って、モモンガのようなかっこうをして、子供などをおどすたわむれ。また、手の指で目や口を大きく広げた顔を作り、怪物のまねをすること。
人をののしっていう語。
「イカサマ師の、猫被りの、香具師の、―の」〈漱石坊っちゃん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ももんがあ」の意味・読み・例文・類語

ももんがあ

〘名〙 (「ももんぐゎあ」とも表記)
道程(1914)根付の国〈高村光太郎〉「猿の様な、狐の様な、ももんがあの様な、〈略〉日本人」
化け物、特に毛深い化け物をいう。また、目、口などを指で広げてこわい顔をして子供をおどしたり、なだめたりする時、または着物を頭からかぶり、ひじを張って広げ、ふざけて子供などをおどす時に発する語。ももんじい。ももんが。
咄本・鹿の巻筆(1686)二「かの子どもと思ひ、目口ひろげて、ももんぐゎあといへば、殿なり」
③ 猪(いのしし)や鹿(しか)の肉の異称。〔随筆・皇都午睡(1850)〕
④ 人をののしっていう語。ももんじい。
洒落本辰巳婦言(1798)四つ明の部「うでをほるともかぢるとも勝手にしろヱ、ももんがアめ」

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