モンゴベティ(その他表記)Mongo Béti

20世紀西洋人名事典 「モンゴベティ」の解説

モンゴ ベティ
Mongo Béti


1932.6.30 -
カメルーンの小説家。
カメルーン出身。
本名Alexandre Biyidi。
1951年フランスに留学し、反政府的言動のため帰国できず、フランスに滞在。小説の題材はすべて南部カメルーンで植民地における搾取問題に注目したもので、軽妙なタッチで白人植民者とフランス支配下のアフリカ人社会を風刺しつつ、自己の独立、尊厳を求める若人の姿を描いている。主な作品に発禁となった「ボンバの哀れなキリスト」(’56年)、「ペルペチュ」(’74年)、「道化のぶざまな失墜」(’79年)などがある。また、カメルーン人民同盟の海外メンバーとしても活躍し、アヒジョ政権の恐怖腐敗政治を激しく非難する。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android