モン・スニ峠(読み)もんすにとうげ(その他表記)Col du Mont Cenis

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モン・スニ峠」の意味・わかりやすい解説

モン・スニ峠
もんすにとうげ
Col du Mont Cenis

アルプス西部の峠。フランスのイゼール川上流アルク川とイタリアのドラ・リパリア川との分水嶺(ぶんすいれい)上のフランス領内にある。イタリア語名モンチェニジオ峠Colle di Moncenisio。標高2084メートル。西方、フレジュス峠の下にモン・スニトンネルが貫通している。1969年、標高1979メートルに貯水量3億2100立方メートルのモン・スニ・ダム建設

高橋 正]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モン・スニ峠」の意味・わかりやすい解説

モンスニ峠
モンスニとうげ
Col du Mont Cenis

フランス南東部,サボア県にあり,西部アルプスを越えてイタリアとフランスを結ぶ峠。標高 2083m。8世紀カルル1世 (大帝) の時代からこの峠を利用してアルプス越えが行われた。 1803~10年ナポレオン1世により改修され,その後の戦局においても重要な役割を果した。現在,アルプスにおける主要な観光地の一つ。なお有名なモンスニ鉄道トンネルは全長1万 3636mで 1857~71年建設。実際はこの峠ではなく南西約 20kmのフランス=イタリア国境にあるフレジュス峠の下を通っている。

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