法則の辞典 「モールの理論」の解説 モールの理論【Mohr's theory】 材料が破壊される条件を弾性論の立場から論じたもので,物体内の一点Pにおいてある平面を考え,その面に関する接線応力 τs が法線応力 τn に関係するある値 f(τn)となったときに破壊が起こると考えるものである. この理論は,1913年にモール(Ch. O. Mohr)により提案されたものであるが,いろいろの事例をかなりよく説明できるものの,適合しない例も知られるようになり,後に発表されたミーゼス‐ヘンキーの理論(ミーゼスの降伏条件*を参照)のほうがよく用いられるようになった. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報