日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤエヤマコクタン」の意味・わかりやすい解説
ヤエヤマコクタン
やえやまこくたん / 八重山黒檀
[学] Diospyros ferra (Willd.) Bakh. var. buxifolia (Rottb.) Bakh.
カキノキ科(APG分類:カキノキ科)の常緑中高木。リュウキュウコクタンともいう。分枝が多く、樹皮は黒色。葉は倒卵形または倒卵状楕円(だえん)形で長さ3~6センチメートル、革質である。花は3数性で雌雄異株。果実は楕円形で長さ約1センチメートル。沖縄、および中国大陸南部、台湾、インド、マレーシア、ミクロネシアに分布する。庭園樹として植栽され、心材は黒色で緻密(ちみつ)な高級材で、三味線の棹(さお)に賞用される。
[島袋敬一 2021年3月22日]